収納について困っている人は、結構な割合でいらっしゃるのではないでしょうか。

 ひとくちに、収納といっても、簡易的な棚に始まり、クローゼット、納戸、小屋裏の収納スペース、ロフト、床下の収納スペース、物置、倉庫など、使い勝手によって様々です。

 また、棚ひとつをとっても、扉の有無、棚板の支え方としてダボ・ガチャ、材質、色、寸法など、バリエーションが多くあります。

 近年、戸建ての住宅、共同住宅に関わらず、作り付けの家具や、クローゼット、納戸など、ある程度の収納スペースを、予め用意してあることが多いため、人によっては、棚などの収納家具を改めて購入する必要すらないかもしれません。

 しかしながら、家族で暮らしている場合、特に子供がいる世帯などは、子供の成長と共に、年々 物が増えていき、それに伴い 自然と棚が増えていくといったことも起こり得ます。

 一般的には、収納は、種々様々な物を、その用途ごとにしまう、保管する、隠すといった側面が多くを占めるため、中に入っている物が見えないように、扉などで覆うことがほとんどではないでしょうか。ウォークインクローゼットや納戸といった室内に収納するのであれば、その室を構成する壁と扉で覆い隠すことができるため、室内に設けるカラーボックスなどの収納ケースは、扉なしとしたり、透明なクリアボックスなどとすることで中に入っている物を確認しやすくするといったことも多くあると思います。

 収納家具には、収納としての役割に加え、インテリアデザインとしての美観上の役割を兼ね備えているも物も多くあります。そのデザイン性を楽しんでいるという人は、室内空間におけるアクセントとして、家具を配置するということもあります。

 その他、趣味で何かしらを収集している人は、自身のコレクションの飾り棚として収納家具を活用することもあるでしょう。飾るための棚であれば、扉を無しにする、または、扉の面材をガラス・ポリカーボネイトなどの透過性のある材料とするなど、棚の中を見せることを念頭に置いて棚を選ぶと思います。

 ここまで、収納について、実例を挙げて色々と述べてきました。以下、参考までに、収納の選び方の物差しとして、具体的な考え方を簡単に列挙したいと思います。

・作り付けの収納で足りない場合は、新たに収納家具を設置する。

・収納する物の大きさ、量によって、収納家具のサイズ・数を決める。

・収納する物の使い勝手、使う用途によって収納場所を決める。料理に使うものはキッチン近くに、外出時に必要なものは玄関付近に、陽の当たる場所にあるとNGな物は日陰へ(収納の扉で陽を避けるなど)。などなど。

・使用頻度によって、収納家具の設置場所や、収納する場所を決める。使用頻度の高い物ほど手前に・近くに・腰の高さ・取りやすい場所に、使用頻度の低いものほど奥へ・遠くに・かかんだ位置・手を高く伸ばした位置・取りづらい場所に収納する。

・収納する物を、見せる、隠すといった用途に応じて扉の有無や面材等の材質を決める。

・直射日光がNGな物、ある程度風通しが良い場所へ保管することが望ましい物などは、扉なしの棚や通気性の箱等へ容れて収納する(パントリーなど食材・調味料などを保管する部屋がある場合は、そこへ収納する)。

・収納してある物を判別しやすくするために、ガラス・ボリカーボネイト・プラスチックなど透過性の高い材質の物を選ぶ。

・水回りであれば耐水性や水垢の落としやすさ、キッチン周りであれば耐水性や油汚れなどの拭き取りやすさ、など用途に応じた材質を選ぶと なお 良い。

・普段の床掃除のしやすさを考えると、なるべく床に物を置かずに、収納の中へと収めることが望ましい。

・収納家具の材質や色など、そのデザインについては、建物外観や部屋の内装、自身の趣味嗜好などに合わせて選び、なるべく雑多になることを避けて全体として統一感を持たせると、インテリアとしてのまとまりが出やすい。

 余談として、これは、片付けや清掃のしやすさといったことに関係することでもありますが、そもそもの物の量・数を必要以上に増やさない、物を収納するための棚の数を必要以上に増やさないことが肝要です。物が多いと片付けや清掃が大変ですし、棚が増えると、当然、物の量も増え、さらに片付けや清掃が大変になり、悪循環に陥ります。物が減ることで家の中を整理整頓しやすくなるため、生活空間が今よりも綺麗になり、日々の生活全般がより快適になります。

 以上、参考にして頂けますと幸いです。

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